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松屋スタッフ、産地研修に行く。井上さんのみかん@大牟田

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去る11月中旬。りょくけん松屋銀座店のスタッフさんに、九州の産地に研修に行ってもらった。自分たちで売っているものが、どんなところで、どんな風に、そしてどんな人に作られているのかを知ってもらい、それを消費者の方に伝えてもらいからだ。りょくけんスタッフは産地と消費者を結ぶメッセンジャー。少しでも食文化の向上に貢献できたら、なんて思う。

��他の産地を訪れた後)
最後に訪れたのは大牟田市の井上さんの段々畑のミカン畑。
九州自動車道からしばらく抜け、脇道に入った山の中に井上さんの畑はありました。
ちょうど収穫最中で、断崖絶壁とも呼んでいい、急斜面な場所で私達を迎えてくれた井上さん達。
御年70歳とは思えぬ斜面での動き、恐れ入りました。
井上さん「今年も猪・カミキリ虫の被害に遭いながら頑張ってるよ。さっ、どんどん食べて」とミカンを沢山もいでは私達に食べさせてくれます。
「みかんの木は1本1本違って当たり前。食べなきゃわからないよ」と。

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(急な斜面にそびえ立つミカンの木)
水はけの良い傾斜であり、さらにゴロゴロした岩が多い土地で、たっぷり太陽を浴びながら成長しているミカンの木。
食べ比べて甘いミカン。酸味が強いミカン。甘さと酸味が絶妙なミカン。
それらを全て見分けられる井上さんの目・記憶力はすごい物がある。
ただただ、驚くばかりでした。

inouesan.JPG
(色々食べ比べさせてくれる井上さん。一人15個以上は食べました笑)
ミカン畑に被害をもたらしている天敵は多い。
まずはカラス。
それからイノシシ・カミキリ虫だそうで、イノシシ対策には
『電流フェンス』が所狭しと張られていました。
そんな中でも猪はミカンを食べ散らかすのが現状でした。

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(イノシシ対策の電流フェンス。これらがあってもイノシシはミカンを食らう)
カミキリ虫の被害は深刻で下記写真のように木の根元が食い散らかされている。
「除草剤を撒いていないと雑草が邪魔をしてカミキリ虫の発見が出来ないことが難点なんだ」と井上さんは深刻に語る。
根元を食われたミカンの木は病気になったりして駄目になってしまうようです。
 
 
kamikiri musi no ato1.jpg  
(カミキリ虫の被害に遭ったミカンの木)
井上さんの産地見学終了後、近くの直売所で『甘いミカン』と宣伝された糖度13度・14度のミカンを食す。
はっきり言って甘いが美味くはない。井上さんのミカンはしっかり酸味も楽しめ、しかもコクがあり、喉越し後の香りも良い。
決してお世辞ではなく、こんなに美味しいミカンを食べたのは生まれて初めてだった。

mikan.jpg
(遠くから見ると葉っぱよりもミカンが目立つ。)
 
【感想】
今回このような貴重な体験が出来たのは本当に勉強になった。
まず、一般の八百屋さんで就職している場合、販売ばかりで農家さんに会うこともない。しかも、最高の技術と思考を持っている方たちとはなかなか会う機会がないだろう。
今回の経験を生かして、たくさんのお客様にりょくけんと契約している農家さんの魂のこもった野菜・果物を味わって頂きたい!そのように感じました。

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