りょくけん東京

りょくけんだより
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嬉しい瞬間。

「お客様、東武池袋店のSKIPにいらしてませんでしたか?」

商品担当を専門とするようになり、各店の店長も、自分で考え、行動できるようになったこともあり、自分はあまり店頭には立たなくなった。

それでも、年末年始の繁忙期になり、ここのところ、週末は販売応援に入ることが多い。日ごろ、パソコンや畑、農家さんと話しているだけでは忘れてしまいそうな初心を思い出させてくれる。お客様の要望や評価を直接伺ったり、店長や販売スタッフに普段、伝え切れていないことを面と向かって伝えられたり。多忙には多忙だが、充実している。

りょくけんの第2号店である西武池袋店でヘルプに入っていたときのこと。どこか見覚えのあるお客様がレジでミニトマトのお会計をしている。

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私の前々職は、ファーストリテイリング、ユニクロを経営する会社だった。下関で修行を積み、一年間、店長をやらせてもらった後、子会社として派生したFRフーズに転籍した。そのFRフーズが立ち上げたお店が、SKIP。ファーストリテイリングと現勤務先である(株)りょくけんが提携してつくった野菜のお店だ。店名は、弊社会長の永田照喜治が懇意にしている糸井重里さんによるものだった。

��Rフーズの本部勤務を経た後、店長経験を買われ、SKIPの4号店であった東武池袋店の店長に配属された。

「ユニクロから生まれた野菜のお店、SKIPです。」と朝から晩まで声を張り上げていたものだ。

そんなSKIPのお店に、毎日のように通ってくださったお客様たち。

目の前の、見覚えのあるお客様は、間違いなく、そのお客様のお一人。スタンプカードも提示している。

―とっても嬉しい瞬間。

失礼もかえりみず、「お客様、東武池袋のSKIPにいらしてませんでしたか?」と問いかけた。

「ええ、本当、あの頃はよくたくさん買ってた―。あら、そういえば見たことある顔…!」

��KIP東武池袋店は、11月にオープンしたが、親会社の判断で、解散が決まり、4月に閉めた。良いスタッフに恵まれ、だんだんと売り上げも上がり、たくさんの常連様に支えられていた中での閉店だった。悔しかった。

思いを諦めきれず、卸し元であった、(株)りょくけんの門をたたき、永田社長に拾われ、今に至っている。

実は、現松屋銀座店の店長も、SKIP東武池袋店の出身。私の片腕で、店長代行(=副店長)だった。他にも、当時のスタッフさんが残って、仕事を手伝ってくれている。就職して、家業の仲卸を継いだ人や、フルーツマイスター協会に就職した人、農家にお嫁に行って、子育てをしながら、就農した方などなど。定期的に連絡をくれる旧スタッフも多い。

「あれ(SKIPがあったの)は、何年前のことでしたかね?」

「もう、6年前になります。」

「もうそんなになるんだあ。」とお客様。

「よくね、オクラを買ってた。」

「また、夏になればありますんで!」

「え?そうなの?」

「はい、ぜひそのころをお楽しみに!」

懐かしい思い出と、また探し出して、来てくださっていることに、感謝で胸がいっぱいだった。

後で思い出したが、オクラが本当にお好きなお客様で、最終入荷の時、何束もまとめてお買い上げくださり、『冷凍してみる』とおっしゃっていたほどだった。

あれから6年。りょくけんは、デリカという新しい武器も手に入れて、今から一年でもっとも忙しい時期に入る。

これからも、新しいお客様に出会っていきたい。

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