りょくけん東京

りょくけんだより
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佐々木さんご来社。

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高知県の窪川町という場所がある。

高知竜馬空港から、車で2~3時間の、自然豊かな場所だ。

どこまでも緑が広がるような、かの地に、りょくけんが扱う「コロンブスの茶卵(ちゃまご)」の佐々木さんの鶏卵場がある。

先日、「東京に上がる機会があるがですよ。」と、板橋の事務所にお越しいただいた。

りょくけんのたまごは、長らく福島でつくっていたが、もともとは、佐々木さんと一緒になってつくったものだった。

福島の鶏卵場が被災し、現在は、佐々木さんのたまごを再び取り扱わせていただいている。

「もともとのきっかけはなんだったんですか?」と聞くと、

「もともと、アレルギーの出ない卵を作れないか、興味がありましてね。たまたま高知でイベントがあって、永田先生がいらしたんですわ。『変な卵屋がいるからよってけぇ』と市長に言われたんでしょうね。」

そこで、スウェーデンのストックホルム生協が、アレルギーの出ない卵について、一定の結果を出しているという情報が入り、二人が出会った翌年には、ストックホルムに向かったのだとか。

「卵アレルギーにはいろいろな原因があるですが、 そのひとつが、餌に入っていた魚の変質した脂分でした。」

人間が食べる魚と、動物が食べる魚は、諸条件が違う。運搬するにも、氷を少なくしてタンカーの積載量を増やす。できるだけ安く提供しなくてはならないためだ。アルゼンチンやチリあたりで収穫されたいわしなどが、赤道を越えて北半球の国に届けられた時点では、成分が変質し、それが、アレルギーの原因になっている、というのが、ストックホルム生協の結論だった。

佐々木さんと永田は、それから一緒になって2年ほど研究し、ようやくたどり着いたのが、コロンブスの茶卵だった。

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「(永田)先生も、ああいう性格ですきぃ、『茶の葉を入れると良いですよ』と言われて入れてみると、確かに鶏糞の臭いがなくなったがぁですが、今度はたまごを産まなくなりましてね。いやあ、大変でした。」

「アレルギーですけれど、うちの銀座店の店長も、卵アレルギーですが、この卵は蕁麻疹が出ない、と言ってますね。」

「そうですか!うちにも、『(たまごアレルギーでしたが、)大丈夫でした!』という電話をいただきます。」

「アレルギーでも大丈夫、という実証はできないんでしょうか?」

「厚生省に問い合わせたことがあるがですけど、『こうすればアレルギーでもOK』という基準がないがです。」

「じゃあ、逆に『やっぱりアレルギーが出てダメだった!』という連絡をいただいたことはありますか?」と聞くと、少し間を空けた後

「今のところ、ないがですね。」とご回答いただいた。

コシがあり、生臭さが少ない。そのため、たまごがけごはんが、とても美味しい、茶卵。

動物性油脂を飼料にいれないため、産卵量は減ってしまうが、美味しさには代えられない。

小一時間ほど、そのルーツや、今後の将来像=卵のお菓子なども伺い、とても有意義だった。

りょくけんのたまご。いろいろな方に、ぜひ一度お試しいただきたい。

■たまご 6玉入り 441円(税込)

http://www.211831.jp/tuhan/tuhan.php?mode=detail&p_code=61005&m_code=9&test=0

■元気サラダ …たまごとほうれん草のサラダ  各店で大好評販売中

with sasaki shachou.jpg 左から今井工場長、佐々木さん、ゆりい菓店長 袴田

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