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野菜くだものの話)重いレタスは悪いもの?

「レタスは軽い方が良い」

最近ではすっかり浸透して定説になった感がありますね。

でも、私はそうは思いません。
むしろ重い方がベターとすら思います。

最も悪いのは、”苦い”もの。
周りの葉はそうでないものの、芯に向かっていくと苦味を感じるレタス。これはやっぱり良くないです。
りょくけんは常々主張していますが、生長スピードを上げようと与える肥料が多すぎるために、内部で消化不良のまま収穫してしまうと、苦味が発生します。

窒素分が植物に吸収される前、一時的に、「硝酸態窒素」という物質に変わります。これが苦味の正体。発がん性があると言われている物質です。

苦味が良薬になる場合もありますが、レタスの場合はNGです。

ではなぜ、レタスは重いものよりも軽いものの方が良い、と言われるのでしょうか?

軽い方が、葉がやわらかいからです。

重いものは、確かに、歯ごたえがありますが、あくまでレタスですから”噛みきれない”ようなものは皆無で、むしろパリパリとして歯ごたえがあり、美味しいです。

最近では、シーザーサラダが普及し、海外経験が多い方も増えて、ロメインレタスがお好きな方も増えました。レタスのように結球せず(丸くならず)、白菜のように半結球で歯ごたえのあるロメインレタス。重いレタスは、そのようなイメージです。わざわざロメインレタスを買わなくとも、十分にレタスでお楽しみいただけます。

ちなみに、軽いレタスは、私が思うに、春から夏にかけてしか出回りません。
冬は寒いので、じっくりと時間をかけて育つため、ぎっしりと詰まった重いものが多いのです。
キャベツ並です(笑)。本当に。

特に冬場は、軽いレタスよりも、重いレタスの方が良いと思います。
軽いレタスは、前述した硝酸態窒素のリスクも高く(=生長が遅いので多肥になり、未消化のまま収穫してしまう)、重い方がベターです。
剥きづらい場合は、水道から水を流しながら剥くと剥きやすいです。
ゆっくり育ったものだから日持ちも良いように思います。
野菜室でビニール袋に入れて保管すると、10日間くらいは大丈夫です。

ぜひ自分の舌で確かめてみてください。重いレタス、美味しいですよ。

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