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野菜情報

「そりゃあ、広島だから作ってますよ」

森野さん(畑にて)

「はあ?」

あ、やばい。と一瞬思ったが早いか
「そりゃあ、広島ですもん、作ってますよ。」
何をいまさらいってるんですか、愚問ですよ、という質問だったかもしれない。
広島は、国産のレモン生産量の6割以上を占める。
特に森野さんの畑がある瀬戸田は温暖なので、日本の他のほとんどの産地ではできない越冬栽培が可能で、レモン栽培のメッカだ。

聞けば、いまだ樹になっているという。

「まだ、ちぎっていて(=収穫していて)、3月末までは、ちぎるかな。それで終わりですわ。」
「貯蔵して、夏まで売る、ということはしないんですか?冷蔵庫ありますよね?」
「レモン専業であればするかもしれませんが、なんというかな、今期はそこで終わりで、来季の準備に入るんですよ。だから、どんどん片づけていきます。」

「じゃあ、さすがにハウスは作ってないですね?」

森野さんは隣の島の高根島(こうねじま)にハウスを持っているので期待して聞いてみた。
レモンは、みかんと同時期の作物で、冬の作物だ。
ところが、需要期は、ずれる。
多くの作物がおおよそ旬と呼ばれる時期に食べたくなる、あるいは必要な要素を持っている。
たとえばアスパラガスは春の芽吹きの野菜で、体を起こすアスパラギン酸というアミノ酸を含む。
夏は、カリウム豊富なスイカなどを食べて、熱くなった体を冷やす。

ところが、レモンはその感覚とずれるようだ。

冬の作物だが、さわやかな香りと酸味は、暑い暑い夏に食べたくなる。

はちみつ漬けレモンや、塩レモンなどの流行もあり、夏レモンの需要は高まっている。
輸入物なら自然に手に入るが、イマザリルやチアベンダゾール(TBZとも)など発がん性が指摘される防腐剤を使っているので、皮ごと使うのは、やはり怖い。

それを解決する一つの手段が、ハウス栽培だ。
加温すれば、酷暑の夏でもレモン栽培が可能だ。
加温しない場合でも、9月ごろからグリーンレモンが収穫できる。

「自分は片づけと来季の準備に入るので、ハウスレモンはやらんですわ。」
「そうですか…」
落胆する自分に

「でも、作っているともだちは何人かいますから、紹介しますよ。それこそハウス内に鶏を放して除草しながら、無農薬でつくっているのもいますから。」

「ぜひ!」

これだ。

りょくけんの強みはこのネットワーク。

一年通じてのレモン販売にまた一歩近づいた。

■国産レモン 約500g(2~3玉) 648円(税込)

<りょくけんのレモンスケジュール(2017年3月17日現在)>
9月~12月 熊本 ハウスレモン
1月~4月 広島/静岡 レモン
5月~7月 開拓する!
8月 熊本 ハウスレモン(遅れ花)

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