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マンゴー「台農」。

極めて高い糖度!

続いて台農。

何度か書いているが、台湾は、熱帯果実の品種改良と品質において、日本よりも進んでいると思う。

「台農」という名前でもピンとくるかもしれないが、りょくけんパインも台湾産で、台湾の品種、「台農シリーズ」だ。

マンゴーにおいても、台湾は先行していたようで、フロリダで生まれた「アーウィン」も日本に流入する前に、まず台湾で流行ったようである。
台湾では「愛文」の文字が充てられている。
日本のように、満遍なく赤く染まったマンゴーを良しとする風潮は無く、黄色地の果皮にうっすらと赤が差す程度の着色だが、その流行と栽培が比較的容易なことを理由に沖縄に導入された。

赤にこだわらない台湾では、黄色のマンゴーが民間でも育種された。

元々は「土マンゴー」という”原種に近い”小玉のマンゴーが多くの台湾マンゴーの親か三代前になっている。
土マンゴーの名前は、おそらく土着のマンゴーくらいの意味だと思う。
種が大きく、とても甘いが、果肉が少なく小粒。
ただ、地元では愛されているようだ。

台湾に行ったら、もっと調べたいが、おそらくはマンゴーの原生地、インド周辺から持ち込まれた品種と思いたい。

その、土マンゴーを親に玉文さんのつくった玉文シリーズと、台農シリーズが存在する。

その一つが、この、「台農一号」。

ペリカンマンゴーのようにくちばしのような形状で、ふっくらとはしておらず、やや薄めの印象。
タイのナムドクマイにも似ている。
大きさは、少し小さめのアーウィンクラス。
タイのナムドクマイより一回り大きく、フィリピンのペリカンマンゴーより二回りくらい大きい。

さてお味だ。

―これが、うまい。

コクのある甘さで、ショ糖然とした甘さが強い。
マンゴーは、種周りと皮の際で糖度が違うが、全体に美味しい。
差がない。

期待して糖度計で測ると、21度を超えた。

宮崎の太陽のマンゴーの糖度基準が15度以上なので、いかに甘いか分かっていただけると思う。

繊維質もまったく気にならず(この繊維質のなさではリペンスに軍配があがると思う)、まさしくとろけるよう。

う~ん甘い!
美味しい!

—————
「黄色のマンゴーがあるのか、めずらしいな。よし、これ買ってこう。」
銀座店にふらっといらした男性のお客様が、「無人島のレモン」とこの黄色のマンゴー「台農」をご購入くださった。

想像に難くないとは思うが、そんなに安くない…。
何しろ、東京からはるか南の来間から飛行機にのってやってきた熱帯果実である。
しかも、化学合成された肥料、農薬は一切使用していないという、有機JAS認証も得ている。

7月中旬から始まっていた品種なので、もう終盤。
店頭でも残り僅か。

ぜひ一度召し上がってみてほしい。

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