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コラム

照喜治さんと私10。

「独特の雰囲気がありますね~。日焼けしていてカピカピの肌でしたけど、笑顔が魅力的で。」

「いろいろな評価のある人だけど…」と先輩が切り出した。

「大量生産、大量消費の時代に、『いや、ちゃんと品質を求めて作りましょうよ』と言ったのは、ほんと、ちゃんと評価されるべきことなんじゃないかな。」
ハンドルを握りながら、先輩が言った。

戦後、高度成長期、団塊の世代。

人口が増え、豊かになり、とにもかくにも、産めよ増やせよで、作れば作るほど売れた時代だった。
青果の利益構造や、第一次産業であることも、もちろんその要素だが、とにかくたくさん、安定的に作ることが、日本の農業の第一目的だった。

「だって、作れば売れた時代にさぁ~ そんなこと言う人いなかったんだよ。それを最初に言って実行したのが、会長のすごいところだよねぇ~。うーんそうそう。」

初めて会うまでには何年も要したが、その後、私は照喜治さんと頻繁にお会いするようになる。

名古屋のスーパーさんの担当になった際には、照喜治さんの野菜を納品した関係で、集荷にも行った。
りょくけん松屋銀座店出店後には、より頻繁にお会いするようになった。

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