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旬のマンゴー?

旬というものがある。

シーズンの始まりを”はしり”と呼び、最盛期を”盛り”、終盤の時期を”名残(なごり)”と呼ぶ。
きれいに韻を踏んでいて、本当に日本語って素敵だなと思う。

南北に長い日本列島は、この旬が長い。
沖縄から始まった旬は北上して、北海道で終わる。
これに早生種や晩生種といった品種特性が加わると、さらに旬は複雑で長くなる。
さらに加わる要素が、ハウス栽培だ。

ハウスで暖房を炊くことで、極論を言えば、真冬でもマンゴーは栽培できるし、実際にやっている団体がある。
にわかに信じられないと思うが、真冬の、しかも沖縄とかではなく、北海道の最北部、極寒の稚内で栽培しているから、凄い。

全国一の産地ブランドである宮崎では、きちんと加温して5月~6月あたりをピークにする作戦をとる。
これは、お中元商戦の前半戦をしっかり戦いたいのと、絶大な人気を誇る桃やぶどうが始まる前に投入したいためである。

実のところ、熱帯原産のマンゴーは温帯の日本であっても、加温は必要ない。
上述したような、時期の調整が理由で灯油を炊いて加温し、ハウス内の気温を調整する。

それでいて、施設=ハウスは不可欠。

これは、雨を避けるため。

マンゴーは一つの枝に8万個に及ぶ小さな小さな花を咲かせるのだが、雨に当たると上手に受粉せず、結実しないのだ。

さて、そしてマンゴーの旬。

旬=暖房をそれほど効かせずに、安定的に収穫ができる時期、とすれば7月中旬~8月上旬の沖縄あたりだろう。
品種は、アーウィン。

だが、例えばキーツは晩生。
8月中旬以降が盛りとなる。

でも、ここ日本でも、9月になったというのに、旬のマンゴーがあった。
しかも9種類!

左の大きいものから時計回りに、バレンシアプライド、ケント、ヘイデン、ファンダイク、チョカナン、マンサニーヨ、パルマ―、真ん中が玉文(ぎょくぶん)。

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