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コラム 社長日記

巣鴨信用金庫 四の市2

「思ったよりもトマトが少ない。」

商品をあたふたと並べていた際に、ちょっと思った。

「あ。両替!」

催事などでは、常設店舗である松屋銀座と違い、自前でつり銭も用意しなくてはならない。
実は、前日に銀行に行ったのだが、口座を持って、キャッシュカードがあれば、両替できたはずが、4月1日からできなくなっていた。

無償で両替できるのは10枚まで。

なくなく500円玉10枚だけ両替。
8時55分に、巣鴨信用金庫さんのATMの両替機もオープンするというので、期待の新人社員さんにお願いして、両替してもらったが、こちらも50枚まで。
100円×50枚だけ用意。

そんなこともあろうかと、1000円札を自前で溜め込み、8枚はあったので、それを金庫に入れた。

しばらくこれで何とかなるだろう。

9時。

朝礼があった。

参加テナント全員が参加。
巣鴨信用金庫本店の事務局長さんからご挨拶をいただいた。

「普段はあまり弦など担がないのですが、今日は、私、太陽のネクタイをしてまいりました。これで、天気がなんとか3時まで持つように祈っています。」

景気より天気。

催事の人出は天気に左右されるので、本当に大事だ。

新人社員さんに、トマトを試食カットに行ってもらい、引き続き開店準備。

通販スタッフのUさんも到着。

売場を一目見て、「がんばりましたね・・・!」と一言いただいた。

事前の説明会に、私は参加できず、新人社員さんはまだ入社していなかったから、Uさんに、代わりに参加してもらっていた。
今日への意気込みがけっこうある。

後から聞いたが、普段乗らない路線で、超満員の電車で大変だったらしい。
夏に出産を控える妊婦さんなのだが、、、

9時半からは、一般のお客様よりも先行して、周囲のテナントさんの買い物タイムになった。

そんな時間帯、売れはしないだろう、なんて思っていたら、りょくけんをご存知の方だったり、試食をおすすめしたところ、「美味しい!」と妙に売れる。

いつも口火があくまでが、本当に不安なのだが、あっさりと本当の開店前に、口火が開いた。
しかも立て続けに売れたので、嬉しくなった。

「売れたね・・・!」

巣鴨信用金庫さんの係りの方から、「すでに50人前後の方が外で並んでらっしゃいます。」とアナウンスがあった。

開店は10時の予定だったが、10分早まり、9時50分になった。

「開店早めます~」
「最初のお客様いらっしゃいました~」

さながら、初売りの百貨店のごとく、巣鴨信用金庫の係りの方のアナウンスが響く。

最初のお客様は、スルーだった。

だが、トマトを目的のお客様が続けざまにご来店。
そしてまた、トマトが非常に美味しく、試食していただくと矢継ぎ早に売れて行った。

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