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産地研修2018 ~永田さん5~

お次は、かぼちゃとじゃがいもの畑。

農道に停めてあるワゴン車の中には、これでもか、とじゃがいもがつまったコンテナが入っているの見えた。
畑の奥では、ちょうど収穫したものを集め中。

大きな畑の真ん中だけ、私たちのために、収穫せずにとってあった。

ここ数年、三方原台地から少し西にずれた舘山寺の赤土に、いったい何が、どんな品種が合うのかを試作を繰り返した永田さん。

新規就農で後発。
ライバルも多い。

昨年まで20品種程度を試験栽培し、選び抜いて、あまたの競合に勝てる、と踏んだ品種は9種類。

男爵、メークイン、キタアカリを三本柱に、アンデスレッド、グランドペチカ(デストロイヤーとも言う)、ノーザンルビー、シャドウパープル、インカの目覚め、インカのひとみ、である。

それぞれの特徴は以下の通り。

・男爵 …川田男爵が北海道に持ち込んだことから、男爵と呼ばれる。定番中の定番で、隣接地の三方原台地は、名産として知られる。ほくほくした食感で、煮崩れしやすく、調理もしやすい。

・メークイン …イギリスから持ち込まれた。五月の女王=May Queenが名前の由来。ねっとりとして煮崩れしにくく、関西では男爵よりもずっと人気がある。
・キタアカリ …北海道で生まれた品種。早生種で、一番最初に食べごろが来る。果肉が黄色で、食感は男爵に順ずる。芽が出やすい。

・アンデスレッド …果皮が赤で、果肉が黄色。個人的には、食感、食味とも男爵やキタアカリと似ている。
・グランドペチカ …覆面レスラーのデストロイヤーを思わせる外観で、濃い赤と濃い紫色の果皮。果肉は、黄色。食味が極めてよい。5年位前に、種苗会社が製造を終了したが、最近、どうも復活したようである。

・ノーザンルビー …淡いピンクの果皮に、果肉もピンク。加熱しても赤は落ちず、ポテトサラダを作れば、美しい桜色に。スープも然り。食味や食感は、やや薄く、水っぽくて、淡白な印象。
・シャドウパープル …黒っぽい紫色の果皮に、果肉は濃い紫色。産地によって、紫色が淡かったり濃かったりする。独特のアントシアニン系の味がある。

・インカの目覚め …じゃがいもの差別化商品といえば、と有名になった品種。芽が極端に出やすく、収穫直後から出るほど休眠が浅い。ピンポン玉くらいの大きさで、小粒で、収穫量が上がらない。果肉が黄色だが、貯蔵することで、さつまいもや栗のような風味が出て、美味しい。原生地であるアンデス高原から、現地でも”特別”とされている品種を持ち込み、北海道で改良された。

・インカのひとみ …インカの目覚めの改良種で、やや大きい。果皮は薄い黄色で、果肉は同じく黄色。昨年の作柄はとても良く、一般的に言われることと違い、インカの目覚めよりも、食味が良く、評価が一番だった。

インカの目覚めとひとみだけ、1ヶ月貯蔵して、販売を始める予定。

残しておいてくださった一列は、その、「インカのひとみ」。

事前の打ち合わせでは、収穫体験させてくださる予定だったが、訪問メンバーの恰好からか(サンダルの人も…)、はたまた時間の都合なのか、その話は出なかった。

黒マルチ=ビニールシートをはがして、永田さんが掘り出してくれた。

「お、お、けっこうなってるな。」

じゃがいもは、土から上の葉の部分が、枯れてから収穫する。
これを守らないで収穫すると、じゃがいもはやや未熟で、エグミが残る。
これを新じゃがの「香り」だとか、春の新物の味、と尊ぶ方もいるが、そんなに美味しいものではない。

やっぱり、しっかり葉が枯れて、じゃがいもにも、少し皮がひび割れたような外観があるほうが、甘味もあって美味しい。

「インカのひとみは、8月のメインで販売しますから!」と私、豪語。

小さいけれど、それくらい、美味しい。

後日談だが、予測した収穫量の倍とれたそうで、本当に、気合を入れて販売したい。

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