「送料が2000円って言われちゃって。」
大根を10本、私どもに送るための宅配料金である。
(お客様のお手元にお届けする送料の他に、私どものところに送っていただく送料がある)
農家と小ロットでもお取引をしている我々のビジネスモデルにおいて、宅配料金の値上げは本当に厳しい。
それは大野菜においてもっとも顕著だ。
キャベツ8玉や、大根10本を、東京に送るために、2000円もかかってしまう。
4年ほど前から、宅配大手三社ともに、サイズ別の料金体系を強く言われた。
それまで、実は、60サイズ(3方の合計サイズ)でも120サイズ(ちょうど、キャベツやだいこんの1ケースがこのくらい)でも、法人契約を結ぶと、同料金だった。
だから、キャベツは2ケースを一くくりにして、16玉を60サイズの料金で運ぶことができた。
今思うと、夢のような料金体系だった。
サイズ別の料金体系を強く要望され、全国各地の契約先でほぼ一斉に値上げになり、もっと言えば、2ケースを一くくりに、と言う要望は、サイズオーバーとなり、運んでもらえなくなってしまった。
その次にきたのが、クール料金の値上げである。
120サイズの大きさのものを運ぶと、600円上乗せされる。
つまり、夏の大根やキャベツを運ぶには、冒頭のような、「送料2000円」がスタンダードになってしまった。
10本で割り込めば、だいこんは、商品代を別にしても、200円がかかってしまうことになる。
大手スーパーであれば、十分に大根1本が購入できてしまう。
我々だけだろうか?と思い、ふと地元の”自然食”のお店を除くと、キャベツが1玉540円だった。
キャベツは8玉が1ケースだから、大根よりも運ぶ価格が高い。
大根、キャベツ、レタス。
このあたりは、本当に頭が痛い。