次の産地は、上地さんのグループである。
こちらの生産者さんグループも長いお付き合いで、今はいんげんやスイートミニパプリカを扱わせてもらっている。
カーナビに行先を入力して、道を進むと、またもや同じ道で、先ほど訪れたピーマンのハウスのすぐ近くに、事務所があった。
広い駐車場はなぜかいっぱいで、仕方なく枠のないところに、邪魔にならない程度に駐車して、車を降りた。
「大森社長!」
最近、いつもやり取りをしてくださる金城(圭)さんが迎えてくださった。
「すみません、さっきまで、会長もいたんですけど、ちょっとハウスでトラブルがあって、そっちにいっちゃったんですよ。」
―しくじった。
上地(うえち)会長には久しくお会いしていない。
お会いして話したかった。
しかも、私をずっと待っていてくださったという。
(私はその間、同じ道を2往復してしまっている。)
「Sさんも、来ていると伺っていたのですが?」
Sさんは、浜松で一緒に働いていた同僚。
浜松でも、継続して上地さんとお取引をしているから、お客さんを案内するために、沖縄に来ているそうだ。
沖縄でお会いできたら、楽しいな、と目論んでいた。
「Sさんは、3時くらいまでここにいて、お客さんを迎えに行きましたよ~。」
つくづくしくじった。
うまくやっていたら、全員に会えたかもしれない、、、
後悔は先に立たない。
そのあとは、快く迎えてくださった上地さんの妹さんと金城さんと事務所で話した。
「スイートミニパプリカは出そうですか?」
「あ。実は今日少しとったんですが、、、上地がちょうど、行っているハウスが、ミニパプリカのハウスで、、、トラブルがあって、また少し遅れそうなんですよ。」
「そうですか…。いつくらいからまた始まりそうですか?」
「1月中旬になれば…」
「ところで、かぼちゃの何か、情報はないですか?金城さん、かぼちゃはどう思いますか?」
しつこいけれど、再度、かぼちゃの話を聞く。