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商品情報 牛乳 産地情報 社長日記

解決すべきこと。

「良いところばっかりですよね。本当にすごいです。」

そういった後、唯一、気になっていることをぶつけてみた。

「一つだけ、良いですか。」
「良いですよ。」
「賞味期限なんですが…。」
「あ~賞味期限ねえ。そうですよねえ。」

宇野さんの牛乳は、低温殺菌。
65度で30分加熱する。
そうすることで、生乳本来の甘みを残すことができる。

そして、ノンホモゲナイズド。
牛乳はもともと脂肪分と分離する性質を持っており、それを抑えるのが、均質化=ホモゲナイズだ。
そのため、とても甘くておいしいのだけれど、置いておくとクリーム分とそうでない部分が分離する。

低温殺菌牛乳は、高温殺菌(100度、2秒)に比べ賞味期限が圧倒的に短いのだ。
宇野さんの牛乳の場合、製造から7日間。
これを例えば関東に持って来ようとすると中一日かかり、さらにそれを宅配でお送りすれば、お客様の手元に届いた時には賞味期限は4日間となる。

「でもですねー」

と宇野さんの答えは、意外だった。

「実は、乳酸菌とかいろいろな善玉の菌数が多くて、うちの牛乳は傷まないんですよ。ここで保管しておく分には、2週間は全然平気です。」
「ええ~!そうなんですか!」
「はい。菌の多さとバランスが良いみたいです。」
「ええ、じゃあなぜ、7日間に?」
「輸送なんです。輸送の際のコールドチェーンが切れてしまって、過去にも事故が多いんです。一度、常温にやられちゃうことを考えると、賞味期限は短く設定せざるをえない。」

納得しつつも、そこはなんとか解決できないものか、もし2週間大丈夫!ということであればそこに近づけたい。
入荷日や、定期便にお付けできる日程は限定して、さらに航空便の冷蔵も使って…。

この弱点は、なんとか解決しよう、そう思った。

宇野さんのソフトクリーム。牧場を背景に。砂糖を加えると、少し特徴が薄れる気がした。

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