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子噺 産地情報 社長日記

三浦半島の先っぽで6。

青木マサエさん。

「紅芯大根は柿だ。」と主張した方で、喜一さんの奥様で、キミさんのお母様。

3年前だったか、脳梗塞で倒れ、一時は命も危ぶまれた。
その後どうしていたか気になっていたが(聞けなかった)、青木家、すごい!

歩行器は使用しているものの、元気に歩いている!

「『(大森さんが)来てるよー。』って聞いたから、来てみたんだけど、どこにもいないから、おかしいなあ?と思っていたら、こんなところから出てきた。」
「はい、喜一さんと一緒に、鶏舎でひとしきり遊ばせてもらっていました。」
「ああ、それで(畑にはいなかったのか)!4人とも元気ね!こないだ来た時は、まだ二人だったよねぇ?」
「はい!」

―2年前=四男が生まれる前に3人連れてきた時に、マサエさんにはお会いできなかった―

道すがらも、はしゃいでいる息子たちは、四男を置いてさくさく前へ進んでいく。
四男はまた畑に戻りたいのか、逆方向へトコトコと走り出してしまった。

そして、コテン。

「あ、大変!転んじゃったよ。頭打ったんじゃない?」と心配するマサエさん。
「あ、まず大丈夫です。4人男子ですと、普段から鍛えられてますし、小っちゃい子は、骨もやわらかいし、軽いから、まず骨を折ったりはしません。」

手をパンパンと叩いて、何事もなかったようにまた歩き始める四男を見て、マサエさんが驚いた。

「そうだね~。私なんかちょっと転んだだけで、ここも折ったし、肩も折ったし。こっちは大したことないんだけど、肩は、がんじがらめに固定されて、動くに動けなくて。それがつらかった~。」
「あら。そうだったんですね。そういえば、喜一さんも骨盤折っちゃいましたもんね。」
「そう、耕運機から落ちてね。骨盤を折っちゃって。」
「でも一か月で退院できたんだからすごいですよね。」と水を向けると、嬉しそうに笑って
「そうじゃないの。2週間で元気になっちゃって、安静にできなくて病院中を歩き回っていたら、インフルエンザにかかっちゃって。それで二週間入院が延びたの。」

なんだか喜一さんっぽい。

四男を捕まえて、抱きかかえ、マサエさんと話しながら、青木家に向かって歩いた。

先行する上の3人たちは何やら、おとなしくなく、猫を追いかけまわしたり、飼い犬に喧嘩を売ったりしている…。
さすがに雷を落として、諫めた。

息子たちがいて、なんだか落ち着かないが、マサエさんが元気で、しかも色々なこともはっきり覚えてらして、ほっとした。
青木家に戻ると、キミさんたちはまだまだ忙しそう。

伝票を書いたり、小分けにしたり、値段をつけたり。

白いビニール袋の中には、マスタード水菜だったり赤からし水菜もちらっと見えた。
そういえばどこで作っているのだろう?

息子たちはまだ思い思いに遊んでいて、かぶを食べさせてもらったり、庭にいる鶏に再び餌(かぶの葉)をあげていたり、生まれたばかりだという子猫を抱っこさせてもらったり、珍しい青い殻のアローカナの卵を見せてもらったり。

ただ、実家で親を待たせていることが気が気で無い私。

「そろそろ行くよ~」と言ってから、なんだかんだと30分くらい。

キミさんとはほとんど仕事の話もできず。
車に乗り込み、青木家を後にした。

車を走らせてしばらくすると、

「楽しかったー!」

とチャイルドシートに腰を落ち着かせた次男が言った。
そう聞くと、なんだか親として、とても褒められた気がする。

私だけだろうか?

公私混同甚だしいのだけれど、これも役得。

私も青木家の皆さんに会えて楽しかったし嬉しかった。

―実の親はだいぶ待たせてしまったけれど、、、

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