さばさばした様子の若い係の方に、この二日間、”電子申請”に挑戦し、挫折した旨を少しだけ熱っぽく説明した。
「アプリケーションをダウンロードして、書類もスキャンして、アップロードして、何とか電子申請できそうだな、と思ったら、”電子証明”が必要って出てきて…。」
電子証明は、インターネット上のハンコのようなもの。
法務省のHPからアプリケーションをダウンロードして、法務局にUSBやCDロムを持って行って受け取るものらしい。
それくらいならやるか!と思っていてよくよく進んでみると、有料であることが判明。
手数料の名の下、3カ月で3900円、1年で7900円かかる、とのこと。
そこで、断念。
少し手間でも(雪の中でも)、直接、労働基準局に赴くことにしたのだ。
「はい、その電子証明も廃止になるので。」
さばさばした様子の若い係の男性は、あっさりと言った。
「来年の、いや、この4月1日から廃止になります。もう法令は通っていて、決まっていることではあるんですが。」
ポカンとした。
「本当ですか!?」
「はい。ですので、もう少しやりやすくなると思いますよ。」
「本当ですね、だいぶ楽になりそうですね。有難うございました。」
私にとっては、この二日間、悩まされた電子申請である。
4月1日からは、それがなくなると聞いて、本当、知らないって怖いことだと思ったのだった。