「これ、美味しいじゃないですか。」

私が代表になったばかりの時、商品担当者が別にいた。
彼が、余市の森さんとやりとりしていて、バートレットをとても気に入ったのだ。

ただ、西洋梨は、湿度の高い日本では、とても病気に弱く、樹の寿命が短い。
森さんのところのバートレットも、病気が多くなっていて、実を言えば、その年を最後に切ることを決めていた品種だった。

「え、本当ですか。これも、ほかの品種に比べると、人気がないし、病気も多いから、今年を最後に、切ろうと思っていたんですけど、、、そうですか。」

そうして、バートレットは、その年、切らなかった。
が、やっぱり、翌年の収穫後には、耐えかねた森さんは切ることを決断。

以降、取り扱いのない西洋梨品種だった。

あれから6年ほど経った。

森さんから予想外の話があり、びっくりした。

「バートレットも、今年はとれそうですが、どうしますか？」

「え？　バートレットあるんですか？　切りましたよね、たしか。」
「切りましたけど、一応、入れ替わりで新しいの苗も植えたんですよ。まだ若いから小玉ですけど。」

私も情報を取るのが遅かったと思う。

樹を更新し、新しいものを植えていたのである。
これは嬉しい。

世界一の生産量を誇るバートレット。
バートレットは、追熟すると果皮が黄色に変わるので、見極めが優しいのも、世界的に人気の秘密かもしれない。

固い時期が長いのだけれど、それはそれで青りんごのような風味で美味しい。
やわらかくなると、とてもジューシーで香りがあり、西洋梨らしくて美味しい。

どちらの食べ方もおすすめだ。
ぜひ、お試しあれ。

■西洋梨（バートレット）　北海道産　約１kg（３玉前後）～　1,296円（税込）
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/40675.html