りょくけん東京

りょくけんだより
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とら豆 パンダ豆 音更大袖振

宝の山。

平さんの後を着いて行ってみてふと気づいた。
足を少し引きずっているのが分かった。

「もうおばあちゃんでね~、あちこちに問題が出てるのよ~。孫も7人いるんだから。」
「そういえば、澤山さんところも4人お子さんがいらっしゃるんですってね。」
「そうそう、一番下の子がやっと1歳になって、保育園に預けられるようになって。あの家も建てたばかりなのよ。それまでは市内のアパートに住んでてね。」
「僕も、息子が4人います。」
「あら、何歳?男子ばかり?あらあら。」

そこからは家族の話。
同居するようになった義母の事。
子育ての事。
妻の事。

けっこう話してしまった。
初対面なのに…!

「私は親が子供の面倒を見るのは15歳、中学までだと思ってます。だからうちは、みんな高校からは外に出てもらった。」
「へえ~」

案内されたハウスの中には、豆に夢中の私には宝の山だった。

とら豆に、くり豆、花豆…。

カラカラに乾いた黄土色のさやから顔を出す、とら豆やパンダ豆の美しさと言ったら…!

そして、ここでまた貴重な豆を発見した。

「この薄い緑の豆は?」
「なんだっけ、この豆は味噌にもして、ずっと使ってる大豆なの、あ、”大袖(おおそで)大豆”!」
「え、もしかして、音更大袖振大豆(おとふけおおそでふり だいず)ですか!うそ!?食べて良いですか?」

音更大袖振大豆は、北海道の在来種で、栽培量も少ない、高食味の希少種。
まさか、お持ちだとは思わなかった。

栗豆に続いて、乾いた豆を、口に入れると、濃い甘みとうまみを感じられた。

「あま~い、うま~い」
「そうそう、我が家では味噌にもなんでも、この大豆なの。」
「これも欲しいです…!」と懇願したところ、「う~ん。今年はやっぱり不作でね、いつもよりもだいぶ少なくて。自家用と、行先の決まっている量を差し引くと、そんなにないかもしれない。。」
「あ、無理は言いませんので、できたら、ぜひ。」
「豆選りも終わって、しばらくして落ち着いてからね。まずは栗豆は送りますから!」

やばい、楽しい。。。

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