りょくけん東京

りょくけんだより
りょくけんだより~ BLOG ~

イエローキャンドル カラフルトマト スイーティー タバコカスミカメ ブラックゴールド フルーツトマト ゆめ レッドキャンドル 白真珠 翡翠 黄金真珠 黒真珠

十数種類の、トマト!

「タバコ…?」
「タバコカスミカメ。」
「!?」
「カメムシの一種、”カスミカメ”の仲間で、タバコに付くみたいね。これがこいつ、この粉みたいに飛ぶコナジラミとかアザミウマを食べてくれるの。」

トマトの葉をたたくと、ほわほわと埃が舞うように見えるのが、コナジラミ。
カメラで捉えようとしたが、かなり厳しい…。
コナジラミも外国から数年前にやってきて、必死に生きているのだろうけれど、全国のトマト農家を泣かせている害虫なので、のほほんとは見ていられない。

↑ 別途 りょくけん生産部の記録写真より

 

「タバコカスミカメをどんどん増やすための、ハンガープランツ(飼料)が、この”クレオメ”で、最初はこの植物の蜜で増殖して、そのうち、コナジラミを食べてくれる。」
「へえ~」

↑ クレオメ。

後になって分かったことだけれど、カスミカメは西日本には普通に生息しているカメムシで、
高知のなす農家は、クレオメの代わりにゴマを使って”ごま回し”と言ってなすのハウスに入れ、害虫を食べてもらう方法が昔から存在したようだ。
改めて、天敵農薬として登録され、晴れて販売が始まった、ということのようだ。

「うまいこと行くと良いんだけど。」と章弘さん。

ビニールハウスの中には、フルーツトマト ゆめ、スイーティー、ブラック&ゴールド、黄金真珠、黒真珠、白真珠、翡翠(ひすい)、レッドキャンドル、イエローキャンドルと交配中の親品種がいくつか、と10数種類ものトマトがなっている。
よく「どれが一番美味しいの?」とか「どれが一番甘いの?」とお客様にも聞かれるが、それぞれ、見事に味が違い、好みと時期があり、一概に言えないのが難しいところ。

一つだけ確実に言えるのは、黄金真珠は、色味重視の品種で味はさほどではない、というところか。

↑ 黄金真珠。まるで柿のような色つやがある。

”フルーツトマト ゆめ”は章弘さんが十数年前に育種した品種で、私が十年前に始めたときには部屋数が多く、桃太郎系統なのに、ファーストトマトっぽい外観の形状もあった。
そのことを確認すると、
「挿し木している間に、だんだんと先祖返りなのか、感じが変わって来てね。」との事。
「最初、甘さを感じる果肉の質にこだわって、色々調査した会社のデータで”ようかん”の食感が一番、日本人の好みの固さだと知って、それに近づけたんだけれど。今はまた変わってきてるね。」

 ↑ 以前のフルーツトマト ゆめ

ハウスの中央近くには、私が知らない小粒のトマトがあった。
「これはスイーティー。オーストラリアの品種かな? マイクロトマト、と言って販売しているところもあるけど。要はトマトの原生種タイプだよね。このサイズは。房どりして、カラフルなトマトの上に載せたらきれいでしょ。」と笑う。

 

↑ スイーティー。

「これは最近できたブラック&ゴールド。黒とオレンジ色の着色で、ヘタをとると、こう、こうね。」
「おお~」

↑ ブラック&ゴールド。

ヘタの部分が黒く着色されず、星型の素の色=オレンジ色で、なんとも美しい!
「へえ~」

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