仕事をしていて、むつかしいなあと思うのは、仕事も多岐に渡るのだけれど、その前に父親でもあるということ。

出張でほわーっと盛り上がって、いっぱい学んで、また仕事頑張るぞ！と思うのだけれど、愚息の保育園と学童にお迎えに行かねばならない日だった。
妻もシフト制で働いているので、早朝出ていくときもあれば、昼頃出ていくときもある。
だから、交代制で保育園に送りに行ったり、迎えに行ったりになる。

17時17分 浜松駅発の新幹線ひかりに乗れば、保育園に19時半ごろまでには迎えに行けるので、そのようにスケジューリングしてあった。

ついつい章弘さんと農業について、商売について話しこんでしまったけれど、はっと我に返って、車に飛び乗った。
磐田市市役所の方とも、きちんとご挨拶したかったのに、
「私は大丈夫です、すみません、遅くなってしまって！お気になさらず、どうぞ、このまま、行ってください！」
という言葉を信じて。

東海道本線の磐田駅前でレンタカーを返さなくてはいけない。
そこのロス時間が15分くらい。
16時54分、磐田駅発の電車に乗れれば、大丈夫のはず。

すでに16時半。
駅までは順調で、レンタカーを返す場所を浜松駅前にしなくて、本当に良かった、と思った。
浜松駅までの交通事情は極めて悪く、必ず渋滞する。

磐田駅南口のロータリーは、微妙な一方通行があって戸惑ったけれど、周囲を見渡し、さっとレンタカー屋さんに入り無事に返却した。

事前に調べておいた時刻表がちゃんと正しいかを確認し、磐田駅を駆け上がった。

磐田市の名を冠した駅なのに、人が少ない…。

16時54分。
無事に東海道本線に乗り、浜松駅で降りて、ひかりに乗った。

手土産も何も購入できなかったけれど、、、ほっと一息。

両手とリュックには長ねぎやキャベツ、レタスなど野菜が満杯。

ちょっと目立つな…と思いつつ、どかっと椅子に座った。

東京駅には定刻通り、18時42分には到着、在来線に乗り換えて、自宅の最寄り駅へ。
保育園で末っ子をピックアップし、自宅に帰ると、上の息子3人、義母が「お帰り～」と迎えてくれた。

がーっと夕ご飯をこさえ、風呂に入り、寝た。

合計11軒の農家さんとお会いできたこと、市役所にも行けたこと、磐田という土地勘を少し得られたこと。

出張の事を少しでもまとめたかったけれど、寝かしつけていたら、自分が寝入ってしまった。

―仕事だけやれていたら、もっとやれるのに、もっと期待に応えられるのに、と思う時もある。

でも、両方あるから、踏ん張れてるのかな、と思っている。