ここのところ、毎年お世話になっている補助金がある。

“小規模事業者持続化補助金”。

補助金は、なんというか、賛否両論あるのだけれど、国の方向性をきちんと知るためにはチェックするのは大事だと思う。
企業側から、「こういう補助金がほしい」みたいな声は、あまり届いていない気がするけれど、国が、企業はここに力を入れて行ってほしいという意思が明確にあるからだ。

その意思に従ってくれれば、ある程度、ご褒美＝補助金を差し上げますよ、と受け止めている。

小規模事業社とは、少し前までの呼び名は”零細企業”だ。
中小企業の中でも、正社員数が5名に満たない企業向けの補助金。
私も経験があるが、零細企業には、計画がない。
成長戦略も希薄だ。

それではいけないから、自身の計画と、立ち位置をまとめて、今期は、こういうところに力を入れていきます、と報告すれば、その、力を入れたところに補助を75％出しますよ、という制度。

毎年、3月末までには募集が始まるし、事前の補助金セミナーでは2月末から募集開始予定、と言われていたのだけれど、待てど暮らせど、始まらなかった。

しびれを切らし、東京商工会議所に電話。

「小規模事業者持続化補助金は、今年はどのくらいから、募集開始でしょうか？」
「あ、ちょうど、今日、開始です。午後にはサイトにアップされますので、ご確認ください。」

なんとか、GWの大型連休前に発表にこぎつけたようだ。

発表が遅れたのには、邪推だけれど理由がある。

昨年は1万社以上が、この補助金に受かった。
ただ、最後に、その結果レポートを提出しなくてはいけない。

書く方もノ大変なのだが、チェックするほうも大変。
数も多いし、チェック項目も多い。

そして、それにもかかわらず、対応がすごく優しい。

提出レポートが、例えば100点満点中60点くらいであっても、きちんとサポートし、満点に引き上げるようアドバイスしてくださる。

この、丁寧さがあだになったのか、今年の支払い金額でミスが発生してしまったらしい。

受かった1万社以上の企業に、私が受けたようなサポートをしているのだとすれば、数件のミスは発生するだろうな、と率直に思った。
国家からのお金だし、元をただせば、我々の税金。
担当する部署の方々は、かなりの改善を迫られたことだろう。

先方を慮るももちろん必要だけれど、私も襟を正して、今年の計画を提出しようと思う。