こどもピーマンや万願寺とうがらし。
緑色の果肉に、すすけけたような黒い色を持つことがある。
写真は、万願寺唐辛子。
写真の左側、先端のほうが黒い。 |
おおよそ植物の黒い色は、アントシアニン。
アントシアニンは紫色の場合が多いけれど、密集して濃くなると黒に見える。
黒米や、黒大根なども、実はアントシアニン。
黒いピーマンだと気になる方もいらっしゃるだろうが、フィトケミカルのひとつで、抗酸化作用があり、体を錆びさせない。
ちなみに水溶性なので、ゆでると消える。
原因は二つ。
1.急な寒さに当たると、アントシアニンが発生して黒っぽくなる。
2.紫外線が急に強くあると、アントシアニンが発生して黒くなる。
こどもピーマンや万願寺とうがらしを、露地で育てると発生しやすいそうだ。
最近のピーマン品種は、この黒が出ないように品種改良されているので、珍しくなってしまったけれど、昔はよくあったそうな。
万願寺唐辛子は、京都の伝統野菜。
したがって、黒くならないような改良はされていない、固定種。
こどもピーマンはできたばかりの品種なので、何年かすれば、黒色が出ないような品種が生まれるのだと思う。
体には害はなく、むしろ抗酸化作用が期待できる。
一見、気味が悪いけれど、ぜひ捨てずにお召し上がりを。