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りょくけん松屋銀座店 社長日記

いつの間にか桜が咲いて。

いろんな考えがある。

でも、”新型肺炎に感染したくない”のは全世界、老若男女全員に共通する事だろう。

ただ、経済活動だってある。
商売を営み、相対(あいたい)の店舗を運営していれば、感染リスクとは隣りあわせだ。
うつる側としても、うつす側としても。

いろんな矛盾を抱えながら、商売は続く。

店舗の状況を有体(ありてい)に言えば、平日は6~7割の集客が続いている。
土曜日だけは、以前の集客に近いものがある。

週に一回、必需品を買いに来る。
銀座といえども、生活圏なのだ。

今週末は、いつの間にか満開になった桜を愛でるため、家族や近しい友人と食事を共にする方も増えるだろう。

特に土曜日。

―なんてデリカ惣菜の増産をお願いした、ほんの数十分後、小池都知事の発表があった。

「週末は外出自粛。仕事も在宅勤務を。」

そこからは急転直下。

週末に出られないのなら、と肉・魚・野菜、あるいは保存の利くものを買い求めるお客様で百貨店の食品売り場はごった返した。
この、木曜日と金曜日の二日間は、久しぶりの盛況だった。

あれ?人混み作ってない?とも思ったけれど、各店舗に数時間滞在するわけでもないので、大丈夫なんだろう。

―多分。

そして、本日と明日(3/28、3/29)は臨時休業となった。

食品売場だけは近隣住民への社会的責務もあり、限定オープンさせる考えもあったと聞く。
ぎりぎりまで議論したようで、結論としては、前日の11時、全館臨時休館が決まった。

商売人として非常に残念だったし、経済人としてかなり厳しいものがある。

でも、ヒトとしては”誰だって感染したくない”という考えを持てば、この決定は支持しなくてはいけない。

満開の桜も、どこか寂しげだ。

お客様から、隣の銀座三越は営業することを聞いた。
悔しさにも似た思いがあったけれど、近隣住民への社会的責務は、三越さんがオープンするなら、十分に果たされるだろう。

こういった局面の多くの場合、松屋銀座は銀座三越の決定に同調する。
カルテルでも結んでいるのではないか、くらいに。
でも、今回はそうではなかったので、いささか驚いた。

三越さんとしては社会的責務と同時に、感染リスクをとっている。
もし仮に、この週末、爆発的感染すら予測される都内で商売して、感染者を店内で発生させてしまえば、瞬く間に全館休館である。
その後の風評被害もあるかもしれない。

うがった見方をすれば、そのリスクを銀座を代表する二つの百貨店が同時にとるのを避けた。
リスクヘッジが会社間であったのかもしれない。

三越が休みになっても松屋がある、銀座の灯を消すな、みたいな。

色々な思いや考えがあるけれど、そうやって自分を納得させることにした。

ー絶対、生き残ってみせる。