りょくけん東京

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トマト ひよこ豆 社長日記

捜し物を捜しに。

最初の目的地は、岩見沢(いわみざわ)。

私が、長年追いかけてきた国産のひよこ豆を作ることに成功した方がいる、と聞いていたからだ。
が、情報が少ない、、、

現地に行って、道の駅などがあれば、何かヒントがあるはず、と期待していたのだが、あてにしていた岩見沢観光産業センターなる場所は、日曜日のためか、閑散としていて、、、ていうかお休みだった。

秋の北海道は、なんだか寂しくて。。。
夏の間、長い長い日光を浴びて働き続けた北海道が、今度は長い長い冬への準備を始めているようで、寂し気な風景が続く。

次の目的地は、奈井江(ないえ)。

元上司と相談して、夏の高糖度トマトを確保するなら、この人とこの人を訪ねるように、とあてを付けた農家さんだった。
だが、こちらの方も、連絡先がついに分からず、住所は分かったので、ノンアポで訪ねた。

収穫の終わった田んぼが広がる中に、比較的、簡易のハウスが立ち並ぶ一角だった。

ー人気(ひとけ)がない。
1軒目の訪問地が肩透かし(準備不足とも)だったので、またやってしまったようである。
ハウスをぐるっと歩き、どなたかいないか探した。

ハウスの中は、もう最後の最後なのだろう、茶色に枯れた葉と緑の葉が入り交ざり、ぽつぽつと赤いトマトがなっている。
写真を撮ろうかと思ったけれど、許可も得ていないし、農家さんとしては、一番見られたくない、終盤の姿。
撮影は控えた。

ハウス内には寒冷紗のカーテンがひかれ、二重被覆されていた。
ハウス群は思っていたよりも少ない棟数で、ひとつひとつ丁寧に管理されている印象。
一回りしたけれど、誰もいない。
道路は、10分に一回くらい、結構なスピードで車が走り抜けていく。

ハウスに囲まれて、青い家があるので、呼び鈴のボタンを鳴らした。

でも、なんて言おう???
ノンアポだぞ。
怪しさ、満点だ。

呼び鈴は、、、

ーならなかった。
電池が切れているのか、理由は分からないが、手ごたえもなかった。

「今日は、こんな日なのかな。」

玄関を離れて、どこか別のお宅の呼び鈴を鳴らして、お伺いするか迷っていると、
カチンカチンと金属がぶつかる音が静かに響いた。

「誰かいる!?」

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