りょくけん東京

りょくけんだより
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子噺 鋸山

8連勤と14連勤の間(はざま)で。

「明日は鋸山(のこぎりやま)に行こう!」

妻がやたら張り切っていたので、「家でゆっくりしたい」とも言い出せず、夏休みの子供たちへの後ろめたさもあり、妻の提案にのった。

鋸山は房総半島屈指の景勝地で、その昔、先端の安房の国と下総の国を分ける境界線だった。
海からすぐせりあがった急峻な山々は神々しくもあり、きれいだ。

ロープウェーも楽しいし、登ろうと思えば、歩きでも上がれる。

見どころも多く、掘り出した石仏や日本最大級の大仏があったり、地獄ののぞき見と言われる、切り立った崖があったり、源頼朝が、伊豆の石橋山で敗走した後、船で安房にわたったときに植えたと伝わるソテツがあったり。
良質の石材がとれるということで、コンクリートが普及する戦後まで、盛んに石が切られたため、”ラピュタ”と名付けられた、空高くまで切り取られた地形も壮観だった。

生態系も豊かで、平地では見なかったツクツクホウシもヒグラシもたっぷりいて、青が美しいニホントカゲもいた。
大仏の周りの堀には、とんぼがやたらいて、アキアカネ、シオカラトンボ、そして大きなギンヤンマもいっぱい。
さらに一回り大きいオニヤンマもたくさんいて、虫好きの長男が楽しそうだった。

思った以上に、4歳の四男もしっかり自分で歩き、ぴょんぴょん飛び降りたりするので、見ている方が怖いくらいだった。

蒸し暑い夏。
帰り道は、またもとのところまで登らねばならず、やや足が鈍った。

滝があるというので、覗き込み、「宇宙人が見えます」との解説を読みながら、よく分からないね?と長男と話しながら、再度、登り階段を上っていると、
折り返した石段の手すりによじ登っている四男が見えた。

「おお~またやってる、危ないぞ~」と思った次の瞬間、頭が重いのだろう、くるんときれいに前回りしてしまい、手すりにぶら下がったまま、まっすぐ宙ぶらりになった。

↑瞼を閉じると浮かぶシーン、、、

「手離すな!」

叫ぶなり、石段をかけあがり、助けに入ったが、前を行く別の男性が、手を差し伸べてくださり、先に助けてくれた。

かなり肝を冷やした。
よくあの状態で、手を離さなかった。
話していたら岩の崖にダイブ。。。

ただでは済まなかっただろう。

目をつむると、くるりと回り、そのままぶら下がった四男が瞼に浮かぶ…。
しばらくトラウマになりそうだ。