りょくけん東京

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なす

秋の山梨3。

小林さんのところは、上向山(かみむかいやま)と言って、少し小高い丘の上にある。
そこから降りて行って、インターを通り過ぎ、川を渡ったところに、石原さんの圃場がある。
例年であれば、1~5月の間に1~2回ほどいちご狩りにくるのだけれど、昨年も今年も控えた。
毎日ウン万人と新型コロナの感染者数が発表されている東京に、私は毎日通勤している。
そんな環境の人が来ただけでも、迷惑をかけるかもしれないと思ったからだ。

リニアモーターカーの線路やら高速道路も新たに開通しており、風景が変わっており、少々道に迷ったが、なんとか無事に到着。

いちごの時分には、菜の花などできれいにあしらっている場所には、見事ななす畑があった。
その向こうには稲穂も見事になっていて、本当にどちらも美しい。

しばらくして、石原さんもいらっしゃり、息子さんもいらっしゃり、お嫁さんも、お孫さんも久しぶりにお会いして、お互いに、その成長ぶりに驚いた。

私は、そのなす畑の見事さをカメラに収めて、いっぱい話をしたいのだけれど、息子たちはあっちこっち飛び回って、なんだかアイスクリームまでいただいて好き放題…。
ひえなどの雑草(?)はなく、たわわに実った田んぼも衝撃的で、、、その品種がヒノヒカリだと聞いてますます興味を持った。
しばらく息子さんと歓談。

栽培担当の息子さんのお話はいつも勉強になる。

九州が主産地であるヒノヒカリが、山梨で栽培されているのはびっくりした。
前年はなすを植えていたところに、稲を植えているので、その残肥で割と十分で、ちょっと足りないかな?と少し足したくらいらしい。

作る方が作ると、違いが出るのだなあ、と本当に思った。

というのも、行きしなに、点在する田んぼを拝見して、ひえがぴょんぴょん出ており、実りも少し不足しているかな?という状況をいくつか見てしまったからだ。

そしてやっぱりなすが見事。

株間が他の畑の二倍はとってあり、支柱が広くあって、日がきちんと中の方に当たるように工夫してある。
なすの木の誘引も見事だし、葉の数も適度。
なすがひとつひとつきちんと顔を出しており、日に当たるように剪定や誘引もしてある。

日頃のケアが行き届いていないと、こうはならない。
毎日のように、葉かき(余分な葉っぱを落とすこと)、なすの実の誘引、摘果(間引き)、枝の誘引(なすの好き勝手にはさせず、良い方向にもっていくこと)を行っている証だ。

畑の周りは、防風ネットで囲まれており、少しの風では擦り傷も出ない。
だから、石原さんのなすは美しい。
先日の台風はさほど強くなかったそうだが、その後もきれいななすが届ているのは、そんな理由がある。

道路を挟んだ反対側のビニールハウスには、いちごの苗も用意されており、定植がすでに始まっていた。

「久しぶりだけど、元気だった?」と石原さんの水を向けられ、「元気です!でも…」と告白。

「大腸に大きめのポリープができていたようで、11月には手術して経過後に入院もするんですよ~」なんてお伝えすると、息子さんにも直近で同じことが起こっていたそうで、経験談をしばらく聞いてしまった。
私も無事に回復し、過ごせることを祈っている…。

息子たちが農業用のトラクターに乗ったり、畑の端に植えてあるミニトマトをほお張ったり、なかなか落ち着いて話ができなかったのだが、大きな悪さをする前に退散する事にした。
ハウスを壊したり、道具や機械に何かあると、本当に困る…。

車から、いつまでも手を振って見送ってくださる石原さんたちが見え、息子たちも自ら窓を開けて手を振り答え「ありがとお~」と口々に叫んでいた。
最近は、家でテレビゲームや漫画を読んでいることが多いのだけれど、外で畑を駆け巡って、子供たちも楽しかったようだ。

ちょっとほっとした。

他にも足を延ばして立ち寄りたい農家さんはいるのだけれど、、、日も暮れ、さすがに言えない。

念願のはやぶさ温泉に立ち寄り、中央道の渋滞に悩まされながらも、夜、無事に自宅に着いた。
公私混同も良いところだけれども…。

↑ 四男が撮った石原さんと本人の自撮り…。

 

 

お取引の皆様、いつも有難うございます…!

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