山梨の明野(あけの)というところから、お取引先さんを通じて、さつまいものサンプルが届いた。
さつまいもの品種は色々あるけれど、品質のパラメーターとしては三つあると思う。
一つは、甘さ。
二つ目は、色合い。
果肉の色や、肌の色あいなど。
三つ目が、食感だと思う。
安納芋はクリーミーだし、紅はるかやシルクスイートはなめらか。
紅はるかやシルクスイートは、今を時めく最新流行品種。
ブームだった安納芋を抑え、今や一番人気は紅はるか。
シルクスイートは、紅はるかによく似ているけれど、より食感がなめらかでスムーズな感じ。
兄弟品種と言っても良いかもしれない。
これらと一線を画すのが、金時芋こと高系14号だろう。
”金時”と名がついているものは、赤い色を有す。
その昔、金時という人がいて、赤ら顔だったことが由来らしい。
金時草、金時人参など、いずれも赤い。
高系14号は、食感がホクホクしており、皮目が赤くきれいなのと、果肉の色が黄色で美しい。
この、黄色の果肉が重要で、お正月の栗きんとんの原料として、重宝される(もちろんクチナシで色づけることもあるが)。
各地で、産地ブランド化されており、最も有名で伝統があるのは、徳島の”鳴門金時”だろう。
砂地で、海水を撒きながら育てるというブランド芋だ。
翻って、明野。
標高900~1300mもある高原で、なだらかな赤土の斜面がずっと続く。
夏でも涼しい環境を生かし、レタスやりんごなどが作られており、りょくけんでもレタスをお世話になっている。
この、赤土の斜面で、育った高系14号が、届いた。
名付けて”明野金時(あけのきんとき)”。
紅はるかや安納芋の美味しさにはかなわないだろう、なんて思っていたけれど、40分ほど加熱して、通販スタッフ一同で試食したところ、果肉がきれいだし、味もホクホクしてとても美味しかった。
明野は、一見すると赤土なのだけれど、場所によって、粘性が強かったり、水はけが悪かったり、土質が細かに変わる。
さつまいもに適した土質を見つけたのだろう、とても美味しくてびっくりした。
しっとり、ほくほくとしたさつまいも。
ぜひお試しあれ。
■明野金時 山梨県産 約350g 432円(税込)