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あまみつ いちご

あまみついちご訪問。

何年ぶりだろうか。
2014年以来、約9年ぶりに、あまみついちごの生産者 川口さんの畑を訪ねた。
掛川市の中でもかなり南に位置し、砂浜の延長のような、砂地が続く土地柄に、川口さんのビニールハウスはある。

いちごについては、とても悲しいことがあり、以前はたくさんの品種を取り扱っていたが、現在は取扱品種を減らして販売している。
そんなことがあったので、まずは川口さんのいちごを確実に販売していこうと思っている。

川口さんは、私よりも4つ先輩。
おそらく農家さんとしてはまだ若手だけれど、経験も重ね、最も動ける時期になっているのではないだろうか。

継続してきた、と言う農家としての自負、自信、矜持みたいなものを感じる。

「いちごの時期はどのくらい畑にいるんですか?と」少し愚問かもしれないけれど尋ねてみた。

「???」

「―基本、ここにいます。」と何を聞いているんだという間の後、平然と答えが返ってきた。

「朝、少し収穫して、”定点観察”して、管理をどうするか決めて、パートさんが来たら収穫を代わってもらって、そのあとはひたすらいちごを詰めてます。そうだなあ、僕は詰めるのが遅いから、夜ごはん食べてからもまた詰めて、一仕事してから寝ます。」

朝から晩までいちごに従事しているわけだ。

「定点観察?」
「いろんな管理の決め方があって、農家さんの数だけたぶん工夫はあるんだけど、僕は生長点を見ます。」
「生長点?」
「これはどの植物、くだものでも共通していると思うんだけれど、葉っぱの先や土の中だったら根っこ。その生長具合を見ます。」
「?」
「もっと具体的に言うと、確かに葉っぱを見る人もいるけど、僕は果実を食べます。それも、毎日決まった時間、決まった場所で。」
「へえ~」
「だって、いちごの味が場所によって時間によって変わるし違うので、同じ場所で食べ比べないと、その変化に気づけない。」
「なるほど。」
「変な話、同じ場所のいちごは、朝と晩で全然違う味になる。その変化を確認して、その後、水をやるのか、どの肥料をやるのか、温度をどうしようか、そういうのを決めています。」

とても繊細な作業だ。

「水やり、温度、肥料、時期、株間、育苗。全部、掛け算で変わってくるから、毎年違うやり方をして、勉強してます。僕なんか、まだまだ若輩だから。世の中にはもっとすごい人がいて、この、苗の芽が出ている姿かたちを見て、一か月後どうなってるかわかる人もいる。」

奥が深い。