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クイックスイート さつまいも 電子レンジ

さつまいも考察3 ~クイックスイート~

さつまいもの甘さを引き出すには、収穫後の貯蔵が大事。
貯蔵することで、でんぷん質が糖化し、甘みが増す。

ややこしいが、加熱時間や加熱温度も、さつまいもの甘さに関係する。

さつまいもに含まれる酵素がでんぷん質を糖分に変えるのだが、温度70~80度が最も活発に酵素が働くのだ。

昔から、遠赤外線が良い、とかストーブの上でアルミホイルに巻いて焼いたさつまいもが美味しいと言われるのは、そのためだ。
じっくり時間をかけ、70~80度で熱を通すので、美味しい。

電子レンジで加熱したさつまいもが、思ったような甘さにならないのは、時間も、温度も適切でないから。

ところが、このさつまいもの鉄則をやぶる品種が生まれた。

それが、クイックスイートである。

70~80度で糖化するはずのでんぷん質が、クイックスイートの場合、50度で糖化する。
そのため、クイックスイートは、電子レンジで温めても、十分な甘さが出る特徴を持つ。

毎年、りょくけんでも、さつまいものトップバッターとして始めるのだが、今年は、苗段階で失敗。。。
収穫はされなかった。

来期は、この特徴ある、現代向きのさつまいもも、きちんとご紹介したものだ。

 

ちなみに、もともと、電子レンジ向きの品種を目指したものではなく、外観が美しく、食味が良かったので、農研機構さんは品種登録をしたそう。
その時の名前は”かんしょ農林57号”。
静岡県とタッグを組んでブランド化しようとする中で、電子レンジでも美味しくできる特徴に気づき、クイックスイートという名前を新たなに付けたのだそう。