りょくけん東京

りょくけんだより
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わさび 年末年始の野菜 有東木

甘みすら感じる有東木のわさび。

「何、わさび欲しいの? 良いのがあるよぉ。」

いたずらっぽく、嬉しそうに浮かべる笑顔を私はまだ覚えている。
(株)りょくけんの創始者の一人である、故 永田 照喜治(ながた てるきち)さんは、方々から顧問だの、指導だのを頼まれていた。

何を、どう請け負っていたのか、よく分からないけれど、静岡の奥の方、有東木(うとうぎ)と呼ばれる集落のわさびについても、何か役割を担っていたようである。
当時、私も浜松に住んでおり、時々訪ねた永田農業研究所で、わさびの話になり、有東木のわさびをご紹介いただくことになった。

東名自動車道を通り、清水からさらに道路を進み、山の上まで上がっていったのを覚えている。

集落のほとんどの人の名字が、白鳥さん。
次々とご紹介いただくグループのわさび農家さんが、全員、白鳥さんだった。
ご親戚なのかと聞くと、そういうわけでもないそうで、なんだか面白かった。

自然に囲まれた地域で、家屋が集中しているところを除くと、辺り一面が森か山だった。
川沿いには、わさび畑があり、雲海ではないが、川からしぶきが立っていて、幻想的な風景だった。

上流はまだ先にあるが、生活排水が入らない、きれいな水だそうで、だから、美味しいわさびが育つ。
上流には、針葉樹林があり、その腐葉土で磨かれた水のため、わさびに良い、と照喜治さんがしたり顔でつぶやいていたっけ。

あれから15年以上経った今も、そのわさびを譲ってもらっている。
初めて食べた時、辛いけれど、後味がとても甘く、感激したのを今でもよく覚えている。

夏が最需要期だが、もっとも美味しいのは、他のアブラナ科の植物を同じく、冬。
つまり、今だ。

わさびだけれど、甘みを感じる、とっておきのわさび。
日本で最も古くからわさびを栽培しているという有東木から。

ぜひ、このとっておきのわさびで、年末年始の、そばやお刺身をご堪能いただきたい。

■有東木のわさび(小) 静岡県産 432円(税込)
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/38453.html

■有東木のわさび(大) 静岡県産 2,700円(税込)
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/38454.html

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