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中島 愛媛

珍(賃)道中は、始まりに過ぎなかった。

30分くらい経っただろうか、私を乗せたタクシーは、高速道路をかっ飛ばしていた。
メーターはすでに 16400円。

左手に成田空港の表示が出て、高速を降りた。
この金額に、高速道路代がプラスされると、、、あ。

お金、足りるかあ?

松山空港行きに選んだフライトは、LCCのジェットスター。
第三ターミナルは、幸い、高速道路を降りて、一番最初に着く。

見覚えのある文字と建物が見えたので、何とか間に合いそうだ、と胸をなでおろした。

が、なぜか、見覚えのある、簡素な建物の前にはタクシーは止まらず、ぐいぐい進んでいく。
パトカーが止まっていたから???

「第3ターミナルって今のところですよね?」
「あんなところ、止まれないですよ、少し待ってください。」

メーターは止めてくれたけれど、論点はそこじゃない。

第二ターミナルの入り口、車が混み合っているところで、タクシーは止まり、支払いに移った。

高速道路代を含め、20,470円。

「いやあ、電車を間違えてしまって、、とても助かりましたあ…!」
「やはり、、間に合いそうですか?」
「はい、おかげさまで!」

金額にビビりまくっている心など微塵も出さないよう笑顔で。
そう言い残して、第二ターミナルから第三ターミナルへ、道なき道を走った。
どこにも案内板はない。

早朝だったから、車も人も少なかったから、中央分離帯も何も構わずに、今来た道を走った。

7時39分。

冷たい空気の中、走って、成田空港第三ターミナルの建物の中に入り、荷物検査場の列に並ぶことができた。
ある程度、空いていたので、すぐに通過。
ただし、ジェットスターの搭乗口は、遠い。
まだ油断できない、と思いつつ、スムーズに着き、飛行機に搭乗した。

座席に座ると、隣の窓側の席が空いている。
ほぼ満員なのに、おかしい。

CAさんが来て、「お隣の席の方、いらしているかご存じですか?」と確認があった。

定刻の8時になり、飛行機のドアは締まった。
隣の方のみならず、他にも3席ほど、乗れない方がいたようだった。

私も、経験があるので、気の毒だなあ、と思った。

とはいえ、私もこの先がある。
9時50分着の松山空港から、ダッシュで鯛崎駅に行き、9時57分の電車に乗って、フェリーの港に向かわねばならない。

松山空港は成田や羽田に比べるとずっとコンパクトだけれど、外側のスペースは広い。
そして私は方向音痴だ。

ネット検索すると、空港から駅まで徒歩4分とあるが、本当だろうか?

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