「出勤休ませてください。」

売場のスタッフさんから、そんな連絡が入った。
石川県のご親戚から、中学生の子を少しの間、預かることになったとのこと。

元旦から、正直、なんだか普通に暮らしていることについて、後ろめたい気持ちがあったので、それくらいは、間接的ではあるけれど、貢献しなければ！とお休みすることを急遽、了解し、同日に出勤するメンバーに調整をお願いした。
東日本大震災の時は、我が家も被災し、妻は、地面が割れて左右にずれるのを、7か月の長男を抱きかかえながら、見つめていたと言う。
断水が２週間くらい続いたので、お風呂に入れず、ひもじい思いをした。
月島にある銭湯に行って、あふれ出るお湯を見た時、涙が出たのを思い出す。

スタッフさん曰く「こちらにいる間は、無責任に甘やかすつもりです。」とのこと。

大いに同意。

通販出荷担当と相談して、くだものとお米もお送りすることにした。

ひどく怖い思いも、悲しい思いもしたはず。
少しでも、こちらにいる間、気がまぎれればと願う。