国産オレンジは珍しい。
ただ、栽培が難しいかというと、そうでもないようだ。
オレンジには花落ち(お尻の部分、果梗枝=ヘタの反対側)の部分にへそのような跡が残るネーブルオレンジとバレンシアオレンジの主流となる二つの品種がある。
バレンシアオレンジは、スペインのバレンシア地方から名づけられており、つまりは、暖かい気候の場所で育つ。
対して、ネーブルオレンジは、代表品種の名前が”ワシントンネーブル”。
日本よりも緯度の高いワシントンの名がつけられており、寒さに強い(ワシントン:北緯39度、東京35度)※。
日本生まれのネーブルオレンジも、多い。
山見阪ネーブルや、森田ネーブル、白柳ネーブルなどがある。
りょくけんでは、浜松の引佐(いなさ)で変異したという”白柳ネーブル”を扱っている。
昭和7年(1932年)の時から植えられていたというから驚きだ。
りょくけんの白柳ネーブルは、引佐よりも少し山に入った滝沢という標高の高いみかん畑で、渥美さんが育てたもの。
ぎっしりと実が詰まっており、香りもよく、糖度が高い。
ただ、2023年は、梅雨の雨が少なく、酸味が例年よりも高い傾向があり、1月に収穫した後、しばらく保管し、酸抜けを待ち、出荷開始。
外観はあまり美しくないものもあるけれど、食べてみると、果肉がしっかりしているものの(本領発揮はもう少し果肉がやわらかくなってきてからが美味しい)、味が濃くて美味しい。
二つ食べてみて、一つは14度以上、もうひとつは16度あった。
多くの方に、ぜひこの国産の白柳ネーブルを試してみて欲しい。
■白柳ネーブルオレンジ 静岡県産 約1kg(3玉前後) 1296円(税込)~
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/41854.html
※ブラジルで発展したオレンジのひとつが、ワシントンD.C.にある農務省のビニールハウスに植えられ、広まったことから、ワシントンネーブルと呼ばれるようになった。