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ファーストトマト 高島

行き届いた管理に感激。

私も子育て世代。

どんなに空気が良くても、保育園がなければ、私もこんなに働けないだろう。

昭和45年には、人口2万人を誇った高島。
炭鉱が閉山した後、人口減少が進み、現在は300人程度が住むくらいだと言う。
移住政策も、その歯止めをかけるには至っていない。

「じゃあ、藤原さんもあのフェリーで通勤しているわけですね! 朝、2~3本かあるから、通勤は便利かもしれませんね!」
「そうそう、そうなんです。」

偶然にも、藤原さんは神奈川県のご出身で、私とは同郷だった。

藤原さんとはそこで一回別れ、私もわがままを通させていただくことにした。

「木下さん。しばらく写真、撮ってても良いですか!?」

「どうぞどうぞ、なんぼでも撮ってください。」

農家さんたちの話も聞きたいのだけれど、撮影もしたい。

いつも感じることだけれど、この同時進行って難しい。

太陽が出てきて、美しく見えるトマトの撮影も逃したくないし、変な話、生き生きと苦労話をしてくださっている農家さんたちの表情も撮影したい。
瞬間瞬間の景色を逃したくない一方で、話も逃したくないのだ…。

というわけで、そこから1時間ほど、0.5ヘクタールのハウス中を歩き回って、写真撮影させていただいた。

 

 

その、手入れの行き届いた事!

午前中に、すでに収穫をした後だそうで、なかなか赤い実はなかったけれど、美しい、有田焼のようなオレンジ色のファーストトマトは結構あった。

美味しんぼ第7巻に取り上げられている”大地の赤”のトマトの色である。

2月末、二段目の収穫がほぼ終わり、三段目の収穫が始まったころ。
糖度も上がってきて、7.5度くらいが中心。
サイズはMからLか。

一段、一段、きちんと摘果されて、3玉ほどに抑えられている。

摘果とは、間引きのことで、一段に咲く花を摘み、さらに実がなった際にもいくつか摘み取り、出来の良い実だけを残す作業。
根気のいる作業だけれど、後から聞いたことには、このA棟の栽培管理と収穫の担当者は、わずか3名だけだそう。

 

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