瓢柑(ひょうかん)が美味しい。
道法さんの大きめのレモンと並べると、区別がつかないくらい似ている”ひょう柑”という柑橘。
十数年前に、まだ道法さんと一緒に働いていた頃、瀬戸田のシトラスパークから届いたサンプルの中に入っていて、
形状とその独特の美味しさに魅かれたのを覚えている。
それを、明浜の農家さんたちが積極的に植えたそうで、とても面白い存在になっている。
山口県の弓削島で古くから食べられていたそうで、由来は良く分かっていない。
瀬戸内海の島々は、倭寇など、海賊や水軍が根城としていて、中国沿岸や台湾、東南アジアなど海外を方々回っていたので、
現地で食べて美味しかったものを持ち込み、原種が日本で自然交雑して確立したのではないかと勝手に思っている。
正式には”弓削瓢柑(ゆげひょうかん)”と言う。
お味をご紹介するときには、こう言っている。
「グレープフルーツの苦みを引いて、甘さを足した感じ。」
おおよそすべての文旦類の美味しい品種に当てはまる表現ではあるのだけれど…。
◎2024年産は特に美味しい。
くし形に切って、オレンジを食べるときのように手で皮をグイッとやるときちんと剥ける。
果肉の食感は、オレンジに似ていると思う。
例年より美味しく感じたので、糖度を測ってみたら、やはり高い。
16度超え。
そこらへんの高級柑橘よりもずっと高い糖度。
種も少し入るし、黄色の柑橘だし、化学合成された農薬を使用していないので外観も悪いけれど、ぜひお試しを。
皮も有効活用できそう。
■ひょう柑 愛媛県産 約1kg 1296円(税込)
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