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イヌドウナ ホンナ ヨブスマソウ 山菜

さしぼ?いやいや”ホンナ”でした。

秋田の齋藤さんが、家の裏の山で採取してくださる天然の山菜。
3月の雪解けの合間を縫ってフキノトウが始まり、順番に、さしぼ、こごみ、タラの芽、コシアブラ、ホンナ、わらび、ミズと続いていく。

今年は5月の頭に一気に暖かくなった時期があり、コシアブラが一気に伸びて大きなってしまったため、入荷無し。
個人的に、一番好きな山菜なので、残念だった。

 

↑コシアブラ

先日、父が泊まりに来たので、ホンナとタラの芽をてんぷらにして供した。
父は、定年を過ぎているが、有難いことに君津の高校で週2回だけ教鞭をとっている。
茅ケ崎からはるばる君津に通っているのだが、君津で宿泊が取れない時に、中間地点の我が家に泊まりに来るのだ。

↑ホンナ(イヌドウナ、ボウナ、ヨブスマソウ)

小麦粉と卵と水と氷を適当に入れて、フライパンに1㎝程の油をしいて、揚げるインチキ天ぷらなのだけれど、タラの芽は言わずもがな、ホンナも美味しかった。
山梨の山の中で育った父は、山菜も詳しいが、ホンナは知らなかった。

ホンナは、北関東から北海道、千島列島から樺太(サハリン)やカムチャツカ半島に分布する植物で、植物学的には”ヨブスマソウ(夜衾草)”と言う。
ヨブスマとは、二つの説があり、夜着のことか、コウモリやムササビの方言で葉の形が、コウモリやムササビの飛ぶ姿に似ているから名付けられたそうな。
別名は、ボウナ。
”棒菜”と書き、まっすぐ棒のように伸びるためのようである。

秋田では、ポンナとかホンナと呼ぶ。
摘み取るときに、”ポン”と音がなることから、そう呼ばれている。

お店に届いた際に、齋藤さんに電話して「これは”さしぼ”ですかね~」と聞くと「そうそう、”さしぼ※”。秋田では”ホンナ”っていうんだげどね。」とお答えをいただいたほど、、、なんというか、山菜の世界はややこしい。

秋田では古くからとても愛されている山菜で、ホンナ、シドケ、アイコを三大山菜とか、山菜御三家と呼んでいる方もいる。

ちなみに、、、ホンナとシドケは同じキク科コウモリ草に属し、イラクサ科に属するアイコとミズも含め、草の姿が良く似ていて、単品で納品されると、判別が難しい。

 

天ぷらのホンナが美味しく、息子たちもちゃんと食べたので、翌日は、シンプルにおひたしにしてみた。


熱湯でさっと湯がき、鰹節としょうゆ。

茎に空洞があり、空心菜のよう。
食感はもっとはっきりしていて、ちょうどよい感じ。

ほんのりと苦みがあり、”ポン”とするようなシャキシャキの歯ごたえがとても美味しく、息子たちもこれまたちゃんと食べてくれた。
特に中学校の長男は「もうないの?」と言ってくれた。

山菜と空心菜の間?

♪おばこな どこさ行く? 後ろの小沢さ ホンナこ採りに♪ と秋田の民謡にもなっているほど、地元で愛される山菜。

店頭で見かけたら、ぜひお試しあれ。

※さしぼ …イタドリ(スカンポ、スイナ)の若芽を食べる山菜。フキノトウの次くらいに採取できる。

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