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牛乳 産地情報

草が大好き!

広い広い牧草地に、牛は20頭くらいだった。
カフェの前の牧草地は現在のところ、生まれて数か月の牛とのエリアと、出産を控える牛たちがいた。

手前がジャージー。後ろがホルスタインの育成牛。

「かわいいですね~」
「ここはイクセイギュウです。まだ生まれて数か月の牛たちです。」
「生まれて数か月で、こんなに大きいんですか?」
「あっちにもっと大きい、カンニュウギュウがいますよ。」

乾乳牛のジャージー牛。かわいいので、どうもジャージーばかり撮影してしまったようだ。。。

電気柵で仕切られた別のエリアにはカンニュウギュウがいた。

酪農の言葉を少し解説しておく。

1.子牛 …生まれて2か月くらい
2.育成牛(イクセイギュウ) …生まれて2~12か月くらい
3.経産牛(ケイサンギュウ) …出産を経験し、搾乳する牛

※乾乳牛(カンニュウギュウ) …出産2か月くらい前の牛で、体力をつけさせるため、搾乳しない。

乾乳牛たちは育成牛よりもかなり大きく、かなりの迫力だ。
特に大型のホルスタイン牛は体重も500㎏を超える。

茶色のジャージー牛は小型で、二回りくらい小さい。
鹿に似たクルリとした目をしており、抜群にかわいらしい。

「あれくらいだと人間が押しても動くんですけどね。こいつら(ホルスタイン牛)はちょっと動かない。」

そして、妙に人懐っこい。

宇野さんに近づく牛たち。

牧場主である宇野さんが来ていることも理由の一つだと思うけれど、私に寄ってきて、なめまくってくる。

「牛の舌ってこんなに長いんですね。」

見つめあっていると、鼻から鼻水なのか、よだれなのか、透明な粘液がはっきりと見えて、少し考えた後、顔の距離は置くことにした。

「ブラウンスミスは向こうの経産牛のほうにいます。ここはホルスタインとジャージーですね。」
「あそこの赤と白のものは?」
「レッドホルスタインですね。昔は突然変異だったんでしょうけれど、今は品種としても出てますね。」
「しかし広いですね~。だいたい、面積はどのくらいあるんですか?」
「牛がいる牧草地で、60ヘクタール。採草地で他に100ヘクタールあります。」
「合わせて160ヘクタールですか???」
「はい。」
「宇野さん、それを一人で管理しているんですか?」
「はい。手間暇かけていますよ。トラクターで草を刈ることもしません。あれは6tくらいの重さがあるので、土を固くしてしまって良くないんですよ。」
「なるほど。」
「でも、買ってきた餌をこの牧草地にまく必要もないし、牛は健康なので、自分で健康管理もできます。勝手に受精して勝手に生まれている時だってあります。こいつらも馬鹿じゃないですよ。」

要は、他の牧場であれば、人間が行う人工授精もしないし、病気になった牛を獣医が見ることもない。
牛が自然と一緒に育っていく環境を手伝っているのだ。

うわあ、最高だなあ、と思った。

それにしても、よほどうまいのか、私に寄ってきて舐める以外は、ずーっと草を食べている。
ハムハムハム…

ずーっと。

食べている様子↓
https://www.facebook.com/RyokukenNet/videos/409182123308875/

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