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牛乳 産地情報

草地がこれなら、乳量はこれくらい、という考え方。

「日本の酪農は遅れています。」

柔和な表情が締まった。

ニュージーランドなど酪農先進国だと、草地の面積がこれだけなら、乳量はこれくらい、と決めるのに対し、
日本では乳牛が何頭いるなら、乳量はこれくらい、と決める。

土地の広さ=牧草=餌なので、どのくらいの牛を飼うことができるかを決め、乳量が決まってくる酪農先進国。
日本では、1頭の牛からどう効率よく搾乳するかを考える。

笑顔の宇野さん。

人工授精し妊娠、出産を繰り返し、搾乳期を長く確保する。
乳量を増やすため、穀物も多く与える。

「そんなの、健康な牛で、健康な牛乳であるはずがないんですよ。」と力がこもる。

日本の場合、牛の品種も、乳を増やすために改良されたホルスタイン牛。
もっと言ってしまうと、ホルスタイン牛は遺伝子レベルで少しおかしいらしい。

乳アレルギーの原因の一つに、乳たんぱく質がある。

通常の牛は、A2ベータカゼインなのだけれど、ホルスタイン牛の乳は、A1とA2ベータカゼインの両方あるいはA1のみになる。
この、A1ベータカゼインがアレルギーだったり、おなかがゴロゴロする原因になるらしい。

「ゆくゆくはすべてを”A2ミルク”にしたい、できるはずなんですよね。」

宇野さんの牧場では、すべて自然交配。
購入した牛はどんどん減っており、全頭が牧場生まれ。

「全頭の乳の遺伝子検査もしてもらっていて、どの牛がA2でどの牛がA1かわかるので、何年かかるかわからないですけど、ゆくゆくは全頭をA2にできると思っています。」

☑グラスフェッド。
☑オーガニック。
□ここにきてA2ミルクも目指す。

これは、本当に、すごい人に出会ってしまった。

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