りょくけん東京

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ホワイトアスパラグリル

共感が止まらない。

「有機JASに(こだわって)今まで尖がってやってきたんですけど、肥料は、中国産の有機JAS認証肥料なんですよ。
それを使ってれば、有機なわけですけど※、それよりも近くの、赤井川(村内)でとれる鶏糞とかで作った肥料を使うほうがもしかたしたら、考え方としては合ってるのかなあ?とか悩むんですよ。」

確かにそこは悩むところだ。
インバウンドが流行って、海外からたくさんのお客様がいらした時、日本の大地で育った高品質の野菜くだものをたくさん買ってくださった。
これで良いのかな?と、保守的かもしれないけれど、正直、思ったものだ。

「燃料もあがりそうですしね。ウクライナの事もありますし。」
「ありますね、灯油だけじゃなくて、電気代もまた上がりそうですしね。」
「あ、うちはLED導入しましたよ、全体の3割の電気代が安くなったと思います。」
昨年末、重い腰を上げて、LED電球を会社に導入した。
元を取るまでに2年ほどかかりそうだけれども…。

「じゃあ、今年もホワイトアスパラ、お願いしますね。」
「ええ!」
「そういえば、まだ、ドイツとかから”独自に”入れた品種を使ってるんですか?」
「はい、あ、初めはそうしてたんですけど、法律も整備されて、今は、ちゃんと正規の代理店通して買っています。」
「へえ~。でもうちも、ホワイトアスパラのグリルを、お惣菜で始めてからですよ、こんなに売り上げも安定するようになったのは。」
「あ、あれ良いですよね~一番安心する売り方なんですよ。うちでも。」
「はい、決して大きくない、1坪くらいのお店なんですけど、グリルを始めてから、青果もちゃんと出るようになって。
食べ方を紹介して、じゃあ、今度は自分でも、と言って、青果で買ってくださるお客様が増えたんです。」

ホワイトアスパラは、少しだけ、調理にコツが要る。
ひとつだけ。
周りの皮を必ず剥く事。

そして蒸し焼きにして、塩とか醤油で味を強くしてあげれば、それだけでうまい。

「僕も、銀座のお店行って、大きさとかも知ってるんで、あの広さで、これだけの発注量が来るんだ、ていうくらいの発注が来ます。」
そう、赤木さんがスタッフさんに告げた。
少し誇らしい。

※有機JAS認証肥料を使っていれば、有機JAS認証を取得できるわけではない。
そのほか、施設や書類管理、他の慣行栽培の畑との緩衝地帯の距離など、細かく決められ、
第三団体に申請して、認証をとる必要がある。