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さつまいも 安納芋

さつまいも考察2 ~安納芋~

江戸時代。
飢饉に苦しむ関東で、将軍 徳川吉宗に、青木昆陽という人物が、やせた土地でも育つ作物を植えるように進言した。
それが、さつまいもだった。

中国から琉球(沖縄)に伝わり、琉球から種子島などを経て、鹿児島に伝わったさつまいも。
九州では、いまださつまいものことを、中国の旧国名から“唐芋(からいも)“と呼ぶ地域や世代がある。

私が思うに、関東では、主に飢饉に備えるため、収穫量や大きいサイズができるように、選抜と品種改良がされた。
気候が合致し、すくすく育つ九州や沖縄、奄美諸島では、美味しいものが選抜され、代々伝わってきたのだと思う。

その最たるが、種子島安納地区に伝わる”安納芋”である。

安納芋は、本州で育つさつまいもに比べ、二回りくらい小さい。
しかしながら、糖度が高く、とろりとしてクリーミーで、黄色みを帯びた果肉が特徴のさつまいもである。
数年前に、一世を風靡した。

おしゃれな焼きいも専門店が百貨店にも登場し、流行った。

種子島でも栽培量を増やそうと、クローン技術で、苗を増やした。

ところが、このクローン苗が曲者だった。

安納芋は安納地区で育った安納芋にだけ与えられる名称だったのが、その保護政策も期限が切れ、
全国で、このクローン苗を使って、安納芋が栽培できるようになった。

地域の特性に根差した固有種だったのだが、同じ苗を使えば、同じ性質になると思ったが、そうはならなかったのだ。
あのとろりとした風味は、関東で安納芋の苗を使用して育てても、再現できなかったのである。

残念ながら、全国で作られるようになってから、だんだんと安納芋人気は落ちて行ってしまった。

↑ 本州で育てた安納芋。

もう一つ理由があろう。

収穫仕立ての安納芋は、甘くないし、とろりとしないのだ。
カボチャやメロンと同様、でんぷん質が糖化することで甘さが出てくるのだが、
鮮度抜群の安納芋は、甘くない。
9月に収穫し、最低でも1か月は貯蔵しないと、甘みが出ない。

この知識が、消費者の間で欠如していたと思う。

早い時期に市場に出回った、まだ甘くない安納芋を食べることで、期待値を上回れなかったのではないかと思う。

りょくけんで扱う安納芋は、本場 種子島のもの。

ぜひ、この種子島の安納芋を食べてみてほしい。
大きめの鍋に3㎝くらい水を入れ、足のある網を入れ、安納芋をのせる。
火にかけて30~40分、放っておけばよい。

クリーミーでとろける食感の安納芋は、やっぱりとても美味しい。

■安納芋 鹿児島県 約400g 518円(税込)
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/36320.html