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子噺

男?たちの週末。1/2

8月は長男と次男の誕生日が続いた。
が、平日だったので、私も忙しく、誕生日ケーキで一応お祝いはしたものの、しこりが残った。

週末は、子孝行をしようと決め、贖罪に努めた。
誕生日プレゼントを買いに行こう、長男、次男と有楽町のビックカメラに向かったのである。

有楽町であれば、私の職場である松屋銀座も近いので、JRと地下鉄を乗り継いで、銀座駅で降車し、立ち寄った。

JRでも、地下鉄でもきちんとずっと座席に座っている二人を見て、なんだか不思議な気分になった。

少し前まで、電車の中で追いかけっこを始めて、吊革に捕まろうとして、銀の棒をよじ登っていた奴らである。
次男は、何を隠そう、「これなんだろう?」と非常停止ボタンを押して、休日の電車を止めた前歴も有す。

小学校に上がって、やっぱり落ち着いたのだな、とそれだけで成長を感じてしまった。

地下鉄の駅から地上に上がると、次男がまず口にしたのは「ここが東京?」

何となく、私は言葉に窮したけれど、「そう、東京、”銀座”だよ。」

松屋銀座の建物が目に入ると、「ここ、来たことある。とーちゃんの店があるところだ。」

そういえば、電車に乗るのも久しぶりだったけれど、”東京”に来たのも久しぶりだった。
自分はしょっちゅう来ているので(当たり前か)、そういう気持ちはなかった。

まず伊東屋さんに入って、「ここは文房具屋さん。たぶん日本一の文房具屋さんだよ。」

きらきら光る文房具がまぶしい。

そうして、松屋銀座へは裏から入り、店舗に立ち寄った。

「父がいつもお世話になっています。」というと、スタッフさんたちはだいぶ驚いたようである。
「何か欲しいものある?」

ほしいものは何でも買ってあげるつもりだったけれど、「スイカ」「ぶどう」と言われたので、「また今度にしようか。」と言い放ってしまった。

だって、重いし、つぶれるかもしれない。
連れて行きたかったのは、かき氷屋さん。
ちょうど、一週間限定で、”四代目徳次郎”というかき氷屋さんが、日光から催事に来ていたのだ。

息子たちはかき氷が好きである。

「食べたい?」
「食べたい、食べたい!」

シロップは、それぞれ、メロン、白桃、とちおとめを選び、練乳をプラス100円でかけてもらった。
アルコールで手を消毒し、口にほおばると、めちゃくちゃおいしくて、かなりびっくりした。

本当に食感がフワフワで、その食感に感動すら覚えた。

「家で食べているのと全然違う。あれは、氷のかけら、だね。」

シロップも本当のくだものから作ってある。

「メロンなのに、緑じゃないね。」と次男。
「あれは、全部同じ味で、色を後からつけてるんだよ。」と長男が諭すように次男に言った。
そういえば、そんなことをテレビ番組でやっていたっけ。

外はうだるように暑い日だったけれど、百貨店の中は涼しい。
すっかり涼しくなったところで、「じゃ、ラーメン食べに行こう。」

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